博仁会川中島桜荘
公開日:2023年2月14日
地域に根ざし、利用者の充実した生きがいのある生活を支援する博仁会川中島桜荘。
先進的な設備の導入により温暖化対策に取り組みます。
博仁会川中島桜荘は川中島町今里にある地域密着型介護老人施設です。「愛と共感」「個人の尊厳」「ヒューマニズムの精神」の理念のもと、当施設で命ある限り、人間としての尊厳を保ち、生活できるようにサービスの質の向上を目指して介護福祉サービスを提供しています。
環境問題にも積極的に取り組んでおり、平成31年に実施した施設の増築に合わせて地下水熱ヒートポンプシステム・太陽熱利用システムを導入するなど、再生可能エネルギーの活用や施設の省エネ推進などに取り組んでいます。
お話を伺った人 -INTERVIEW-
社会福祉法人博仁会 副理事長 川上 淑江さん
地域に根ざし、利用者に心身ともに快適なくつろぎの場を提供する博仁会川中島桜荘。
環境問題に関心を寄せ、環境保全の観点にも重点を置きながら保育園・特別養護老人ホームの運営に尽力している川上副理事長にお話を伺いました。
①環境保全や温暖化対策に取り組むことになったきっかけについて教えてください。
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2000年代に入り環境問題が取りざたされるようになり、当法人としても地球環境、地産地消等地域に根ざした運営をしていかなければならないと、常日頃感じていました。
②地下水熱ヒートポンプシステム、太陽熱利用システムに着目したきっかけを教えてください。
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太陽熱利用システムについては、2010年から既に当法人で導入しており、CO2削減効果、省エネ効果を実感していましたので、施設の増築のタイミングに合わせて導入しました。
地下水熱ヒートポンプシステムについては、既に井戸を導入しており、大変水質が良いことが分かっていたため興味を持ちました。最新技術である地下水熱ヒートポンプシステムの地下水熱利用は揚水井と還元井を用いているため環境負荷が小さく、省エネ効果も見込めるため導入を決意しました。※地下水熱ヒートポンプシステム:地中10m 以下にある地下水の熱(一年中14℃〜16℃程度で安定)を
ヒートポンプの熱源として利用した高効率な冷暖房器具
③地下水熱ヒートポンプシステム・太陽熱利用システムの導入によってどれだけの効果が得られましたか?
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両設備の導入によって通常の設備に比べると、CO2排出量は年間約30t、化石燃料由来のエネルギー消費量は灯油換算で年間約20,000L削減できております。
これは当法人が目指しているSDGs達成に向けた取り組みにも合致しており、大変満足しております。
未来の子供たちに美しい信州を残すためにも努力し続けたいと思っております。
CO2削減量 化石燃料由来エネルギー消費削減量
(灯油換算)太陽熱 地下水熱 合計 太陽熱 地下水熱 合計
令和元年度 9t-CO2 22t-CO2 31t-CO2 3,700L 15,100L 18,800L 令和2年度 7t-CO2 29t-CO2 36t-CO2 3,000L 20,500L 23,500L 令和3年度 4t-CO2 25t-CO2 29t-CO2 1,500L 17,900L 19,400L
④温暖化対策や環境保全活動として具体的にどのようなことに取り組んでいますか?
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当法人が運営している3施設に太陽熱設備を、1施設に太陽熱設備と地下水熱設備を導入し、再生可能エネルギーの活用を推進するとともに、順次、施設のLED化を進めるなど省エネの推進にも取り組んでいます。
また、施設敷地内一部を緑化して遊歩道とし、リハビリに使用するなど、環境保全活動にも積極的に取り組んでいます。
⑤今後の取り組み予定について教えてください。
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温暖化対策にはエネルギーの利用方法の転換が一番効果が高いと思っております。当法人で利用している再生可能エネルギーの利用状況を見極めながら、他設備の更新時等、省エネ性の高い設備に更新していきたいと思っております。
【社会福祉法人博仁会】https://hakujinkai-nagano.or.jp
【長野市地球温暖化防止活動推進センターから】
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