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株式会社みすずコーポレーション

公開日:2018年1月11日

「やさしさ」を食卓にも、地球にも。
省エネ設備導入やバイオマス発電で先進的な環境保全活動を。

 「おいしいは、やさしい」をキャッチフレーズに、凍り豆腐や油揚げをはじめ、大豆加工食品の製造を行う「みすずコーポレーション」は、長野市に本社を置く日本有数の食品メーカーです。明治35年、冬期間の寒さを利用して凍り豆腐の製造に取り組み、昭和49年には油揚げの製造を開始。現在、油揚げの生産量は日本一を誇ります。食品メーカーとして発展する一方で、製造ラインにおける省エネ対策も積極的に実施。さらに平成25年より排水処理設備の過程から発生するメタンガスを利用したバイオマス発電に取り組むなど、先進的な環境保全活動を行っています。

長野市若里の本社工場

インタビュー動画

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お話を伺った人 -INTERVIEW-

取締役 設備統括本部 統括本部長 牧 茂さん

 油揚げ日本一の生産量を誇る、みすずコーポレーションにおいて製造過程でのエネルギー使用量や廃棄物処理方法は重要なポイント。環境保全の観点からもどのような方針で取り組まれているのか、設備統括を行う牧本部長に伺いました。

取締役 設備統括本部 統括本部長 牧 茂

どのような方針・目標を掲げて、環境保全や地球温暖化対策に取り組んでいますか?

 みすずコーポレーションでは、平成21年12月に環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステム「エコアクション21」を取得しました。そのエコアクション21をベースにして、環境保全活動や省エネ活動に取り組んでいます。また、エネルギーの有効活用も積極的に行っています。
 特に3.11の東日本大震災後からは、組織の中に新たに「省エネ対策部」という部署を設け、省エネ活動を活発に取り組むようになりました。工場内のラインにおいても、省エネを意識した設備を積極的に取り入れるなど、環境保全に対しての意識や取り組みは年々高まっています。

お話を伺った人 -INTERVIEW-

設備管理部 課長 兼 省エネ対策部 荒井 純一さん

 製造ラインを管理する「設備管理部」で、省エネ活動を積極的に推進する「省エネ対策部」も兼任する荒井課長に工場での具体的な取り組み内容や、その成果について伺います。

設備管理部 課長 兼 省エネ対策部 荒井 純一

省エネに対して、具体的にどのような取り組みを行っていますか?

 当社では使用するエネルギーを大きくわけると「熱」と「電気」のふたつになります。
 熱に関しては都市ガスを購入し、ボイラーで蒸気にして工場で使用しています。その工場では、エコジャケットの装着や省エネ型の蒸気トラップを採用して削減に取り組んでいます。またボイラーにおいても高効率型を採用しています。
 電気に関しては生産状況にあわせて負荷が追従するようなインバーター式の真空ポンプや、エアープレッサーを採用し、冷凍庫などにも省エネコントローラーを設置して削減を図っています。照明においてもLED式を積極的に使用していますね。

熱交換機やバルブ、配管継手関係にエコジャケットを装着。放熱ロスを90%削減しています。
省エネ型の蒸気トラップに更新したことにより、工場内のスチームロスを10%削減しています。
2017年1月に本社工場に導入した高効率ガスボイラー。ボイラー効率が5.4%向上しています。
冷凍機デフロスト運転に省エネコントローラーを取り付け、冷凍庫の消費電力を15%以上削減。

エネルギー使用量や電気使用量は、どの程度削減されていますか?

 当社全体のエネルギー使用量は41,940メガジュールで、その割合は都市ガス6割、電気4割という状況です。エネルギーの使用量に関しては、生産量の増加に伴い増えてはいますが、生産量に対しての割合は、毎年1%以上の削減に成功しています。これは、工場内の設備をはじめ、さまざまな省エネ活動を積極的に行った成果ですね。その成果が評価され「平成28年度 エネルギー管理優良事業者」としても表彰されました。

「平成28年度 エネルギー管理優良事業者」として中部地方電気使用合理化委員会委員長表彰を受賞。

お話を伺った人 -INTERVIEW-

リサイクル管理部 部長 松本 立旨さん

 みすずコーポレーションは、自社の排水処理設備からの副生成物でバイオマス発電を行ったり、廃棄物の有効活用にも積極的。リサイクル管理部の松本部長に具体的な取り組み内容を伺います。

リサイクル管理部 部長 松本 立旨

バイオマス発電や廃棄物削減・再利用については、どのような取り組みを行っていますか?

 当社のバイオマス発電の一番の特徴は、「排水処理の過程で出るメタンガスを利用した発電」ということです。出るメタンガスを利用した発電量は年間135万kwhで、これは約300世帯が年間で使用する電力に相当するんです。
 また製造過程において「おから」「植物性の排油」「汚泥」などが出ます。おからは、100%乾燥させて食品用・非食品用に分けて販売しています。食品用は製菓材料、非食品用はキノコの菌床や猫砂などにも活用しているんですよ。排油は、おから乾燥機の燃料として使用し、可能な限り廃棄物の削減に取り組んでいます。

25kwの発電機11台で行われるバイオマス発電。発電した電気は地域の電力会社に提供しています。
バイオマス発電所では、製造過程でのメタンガスを利用して発電し、約300世帯分の電力を供給。
生豆腐製造時に排出される生おからは、全量を乾燥させて「非食品用」「食品用」に分けて再利用。
おからの乾燥は、直火式と間接式の2種類。非食品用のおからは直火式で効率的に乾燥させます。

これから省エネや地球温暖化対策に取り組む企業に対して、メッセージはありますか?

 省エネや、廃棄物の処理方法などについては、各社でお困りのことも多いと思います。ですから、企業同士が情報を共有することで、さまざまなアイデアや知恵が出てくると思います。こういった取り組みを増やして、企業同士が積極的に情報交換できると良いなと考えています。

凍り豆腐や油揚げをはじめとする大豆加工食品の製造・開発を行うとともに、省エネはもちろん、廃棄物の有効活用や発電などにも積極的に取り組むみすずコーポレーション。「おいしいは、やさしい」の“やさしさ”をつくり続けるための技術力や絶え間ない努力を感じます。

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