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八十二銀行

公開日:2017年12月26日

明確なトップマネジメントのもと、全員が地道な活動を継続する。
それが八十二銀行の環境保全活動です。

 長野県を代表する地域金融機関「八十二銀行」は、環境保全活動をCSRの根幹と位置付け、早くから積極的な活動を実施。平成3年には銀行界初となる「古紙の回収・再生・利用」の一貫システムを構築し、機密書類の再生利用を実現。平成14年には国内全営業店でISO14001認証を取得し、平成17年には銀行界で初めて「環境会計」を導入。

 「地球温暖化防止活動 環境大臣賞」や「国土交通大臣表彰」「環境省 人づくり企業大賞2016優秀賞」など数々の受賞歴を誇り、銀行界初・金融界初の実績も多数。
 さらに日本経済新聞社の「環境経営度調査」 企業ランキングでも3年連続地方銀行1位に輝き、常に時代の先を行くナンバーワンエコロジーバンクを目指しています。

本店社屋

お話を伺った人 -INTERVIEW-

総務部環境室 調査役 坂本智徳さん

 ISO14001を全営業店で取得し、各支店には環境担当者をおいて活動している八十二銀行。トップマネジメントの指示のもと、具体的な目標を定めグループ全体の環境保全活動を管理するのが環境室の重要な役割の一つ。
 現在は環境省や長野県との連携にも力を入れ、最先端の取り組みを目指す坂本さんにお話を伺いました。

総務部環境室 調査役 坂本智徳

八十二銀行が全国的にもいち早く環境保全活動に取り組みはじめたのはなぜですか?

 八十二銀行は自然豊かな長野県を地盤とする地域金融機関です。長野県の特色といえば自然であり、観光や農業など自然を活かした産業も多い。だからこそ、地球温暖化対策や環境保全活動を行うことは、地域社会を発展させることにもつながると考えています。長野県の発展なくして、当行の発展はないですからね。それに歴代頭取が環境保全活動に対して、非常に意識が高く、指示が明確であることも大きな理由です。八十二銀行グループの環境方針を定めるとともに、長期経営計画でも環境経営の深化を目標のひとつに入れています。通常、長期経営計画に環境保全活動を盛り込む企業は非常に珍しい。しかし自らが率先して取り組み、模範となろうという頭取の確固たる信念があるからこそ、いち早く環境を意識し、現在も国内トップクラスの取り組みを継続できているのだと思います。

環境保全活動として、具体的にどのようなことに取り組んでいますか?

 当行では、主に「3つの柱」と位置付け活動に取り組んでいます。
ひとつは「銀行本来業務による環境保全活動」。例えば、ハイブリット車をご購入の場合はマイカーローンの金利を割引したり、無通帳口座の推進もそのひとつ。通帳の用紙は熱帯雨林など海外の木材を原料としているため、無通帳をお選びいただくことは木を守り、海外からの輸送によるCO2排出量を削減することにもつながるんです。銀行の本来業務においても、より環境に配慮したものにシフトできるよう提案しています。

 2つ目は「自らの環境負荷低減活動」です。これは紙・ゴミ・電気の削減をはじめ、地道な活動が大半。廊下や食堂の電気を間引いて節電したり、クールビズやウォームビズのポスターを掲示し、従業員が率先して実施。ハイブリット車や電気自動車の導入や、新築店舗に太陽光発電システムも取り付けるなども行っています。また、職員のマイカー通勤を原則禁止し、金融界初の「エコ通勤優良事業所」の認定登録も受けています。

エレベーターホールは一部の電気を常時消灯し、節電・消灯に努めています。
省エネと健康のため上下2階以内のフロアーへの移動は階段を推進する掲示物も。
ウォームビズ・クールビズポスターは従業員から標語を募集しオリジナルで制作。
食堂も電気を間引き、小まめに節電。お昼の時間帯もすべては点灯しません。
主に市街地の営業には電気自動車を使用。ガソリン車も軽自動車が中心です。
ハイブリット車は、初代プリウスから導入し、現在役員車はすべてハイブリットに。

 3つ目は「地域貢献と環境教育の充実」です。“環境ボランティア活動に年間一人一回以上参加する”を目標に掲げ、長野県内に5ヶ所ある「八十二の森」で森林整備活動を行ったり、特定外来生物「アレチウリ」の駆除ボランティアにも積極的に参加しています。また、従業員のこどもを対象に子ども向けの環境教育プログラム「Kids'ISO」なども実施しています。

地域の環境活動は毎年約4,500人が参加。もちろん頭取や常務も参加しています。
まず自分たちが森を知ろうと平成21年からはじまった「八十二の森活動」。
間伐などの主要な作業だけでなく、地道な下草刈りも役職員を含め大勢で取り組みます。
家庭でこどもがリーダーになり家の環境対策を考える「Kids’ISOプログラム」も実施。

電力の使用量や温室効果ガスの排出量はどのような目標を立て、どのような実績が出ていますか?

 長期経営計画では29年度における全営業店のCO2排出量を「平成22年度比10%削減」と掲げており、昨年は15.3%削減を達成、今年はさらに削減ができそうです。また、銀行のエネルギーの7割を占めるのが電気。そのため、電気に関しては「電気使用量を27年度比6%以上削減する」と単独の目標も定めているんです。この目標に対しても現在12%削減で推移しています。今年度は日頃から小まめに節電に努め、その上で営業店のLED化を行ったため、大幅削減を実現。紙ごみもピーク時と比較したら100tほど減っているんですよ。
 環境活動で実績を出すのは地道な活動を長く続けること。1人で100やるのではなく、100人が1ずつ全員でやることが、八十二銀行の活動の基本。役員室もしっかり電気が間引きされていますからね。

環境保全活動を持続や、職員のモチベーションを継続させるには何が必要ですか?

 確かに厳しくなりすぎると“節電疲れ”などが生じ、逆に業務効率が悪くなるのではないかなどの声が環境室に寄せられることもあります。しかし、当行においての環境保全活動はトップマネジメントの強い意志のもとにあります。だからこそ、揺るがず、目標に向けてこつこつと取り組み続けることが、のちに大きな成果となっています。
 また従業員自らが長野県の森へ入って森林整備を行うことで、自然の大切さや素晴らしさを体感していることも意識付けのひとつかもしれません。それに毎年、積極的に環境保全活動を行った営業店に対しては、頭取から直に表彰なども行っているんです。

これから省エネや地球温暖化対策に取り組む企業に対して、アドバイスがあれば教えてください。

 最初は「CO2=コスト」と理解してもらうことが一番かもしれませんね。一般的に企業でいわれがちなのが“厳しくなったら人件費を削減する”という考え方です。でも実は、湯水のごとく使っている電気などのエネルギーも結構なコストなんです。まずそれを金額的・数量的にコストとして認識し、仕方がないとするのではなく改善することが重要です。いまは省エネ技術もすごく発展しているので、特に製造業では結果が出やすいと思います。LED導入の投資回収も短くなっているので、そこを見極めて投資したり、ESCO事業を実施し、新たな財政負担をかけずに行う方法もあります。“CO2のコストは、改善すれば減る”その理解をトップがしっかり持つことが大事だと思いますね。

 広い視野をもち、地域社会の発展に寄与するべく、地道で堅実な環境保護活動を続ける八十二銀行。比較的、環境保全活動への取り組みが遅いとされる銀行界でありながら、業界はもちろん国内でも最先端の取り組みを果敢に挑む姿には、長野県の未来を創造し活動を続ける八十二銀行のDNAが溢れています。

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