直富商事株式会社
公開日:2020年8月4日
リサイクルと廃棄物処理の専門企業として地域の循環型社会の中核を担う直富商事。
廃棄物の再資源化を通して環境保全に貢献します。
直富商事は1948年に創業以来、長野県内を中心に資源リサイクル・廃棄物処理等を行っている環境産業です。近年は、地域経済をリードする中核企業として経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定、長野県との「産業廃棄物3R実践協定(収集運搬業・処分業)」締結、「信州プラスチックスマート運動協力事業者」登録の取組、長野市との「ながのエコサークルシルバーランク」認定、「ながの環境パートナーシップ『子供の環境学習支援プロジェクト』」への参画など、事業を通して地域の発展と地球環境の保全に努めるとともに、更なるリサイクルの可能性を生み出そうと日々研究に打ち込んでいます。
お話を伺った人 -INTERVIEW-
管理本部 本部長 宮沢 直志さん
資源リサイクル・廃棄物処理を通じて資源と環境を守る直富商事。
日々の取り組みや、食品リサイクルを始めとした資源の有効活用について、主に総務業務、CSR業務を統括している宮沢本部長にお話を伺いました。
温暖化対策や環境保全に取り組み始めたきっかけは何ですか?
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当社は創業から約70年間、長野県内を中心に資源リサイクルと廃棄物処理を行ってきました。特に1991年の廃棄物処理法の大幅な改正において、廃棄物の排出抑制と分別・再生(再資源化)が明確となり、適正処理に加え各種リサイクル法が制定され、排出事業者にも「リサイクル」の意識が強く根付いていきました。こうしたニーズに応えるため、当社の廃棄物処理工場では廃棄物を資源へと再生させる機械・設備を新設・増設する中で、食品リサイクルをはじめとする様々な取り組みを始めたことが地球温暖化対策や環境保全に向き合うきっかけです。
事業内容
食品リサイクルについてはどのような取り組みをされていますか?
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飲食店や卸売業者からは日々大量の食品廃棄物が排出されます。中でも、本来食べられるのに捨ててしまう「食品ロス」は大変もったいない行為です。このような現状もあり、当社では食品資源の有効活用につながる食品リサイクルに取り組んでいます。
当社では、毎日約4tの食品廃棄物を受け入れているのですが、飼料化や肥料化、BDFへのリサイクルなど様々な処理を行うことで最終的な廃棄を1t程度にまで減らすことができています。
※BDF(バイオディーゼル燃料):食用油の廃油などの生物由来の油から作られる、環境にやさしいディーゼル燃料残飯や売れ残りを飼料に~苦桃工場~
魚の頭、内臓、骨を魚粉や魚油にリサイクル~市場事業所~
野菜、果物等を肥料にリサイクル~市場事業所~
てんぷら油をBDF(バイオディーゼル燃料)にリサイクル~市場事業所~
BDFの活用事例
その他に、環境保全や地球温暖化対策に関してどのようなことに取り組んでいますか?
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2001年にISO14001を取得し、エネルギーの効率的運用、廃棄物の再資源化、CO2排出量の削減などに取り組んでいます。温暖化対策に関しては、2014年4月に本社ビル屋上に太陽光発電設備(51.3kW)を設置するなど、地球環境に配慮した負荷の少ないクリーンエネルギーの利用及び普及・啓発活動を行っています。また、年に10校程度、小学校の社会科見学として本社工場にて環境学習を行っています。子どもたちに実際に廃棄物処理工場を見てもらいながら、リサイクルや分別の重要性について説明することにより、資源の重要性や環境保全に関心を持ついいきっかけにつながっています。
取り組みの様子
これから省エネや地球温暖化対策に取り組む企業に対して、メッセージはありますか?
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廃棄物を処分するときに、まず分別を心がけていただきたいと思います。分別=廃棄物をリサイクル(資源化)しやすくすることにつながります。また、製造業者の皆様には、廃棄物処理法の「事業者の責務」で定められている、製品等廃棄時の「処理しやすい」製品づくり、及び適正に処理するための情報提供に努めていただきたいと思います。
社会・経済に不可欠なリサイクルと廃棄物処理を担い、地域に愛され必要とされる直富商事。「全ての廃棄物を再資源化」をモットーに、廃棄物処理、技術の研究開発に取り組む姿からは、未来のために地域の環境を守り支えるプライドが感じられます。
【直富商事の環境への取り組み】https://www.naotomi.co.jp/csrinfo/csr01/
【長野市地球温暖化防止活動推進センターから】
ページをご覧いただきありがとうございます。長野市地球温暖化防止活動推進センターでは今後の温暖化防止活動の参考と「エコステップながの」をより使いやすいものとするため、アンケートをお願いしています。下記のアドレスのアンケートフォームにご記入をお願いいたします。